フィルハーモニック・コーラス ブログ

世田谷区で活動する20~30代中心の混声合唱団 フィルハーモニック・コーラス

空耳アワーから考える

 野外合唱コンサートから1か月ほどが経ち、私たちの活動は通常営業に戻っています。野外コンサートでは、個人的に様々な課題が見つかり、今後の練習の励みになりました。コンサートでは多くのお客様から拍手をいただきましたが、今度は7月の東京都合唱祭、10月のチャペルコンサート、そして来年5月の大演奏会に向けて、謙虚に練習に取り組んでいきたいです。

 テレビ朝日で金曜の12時過ぎに「タモリ倶楽部」という番組をやっています。地図や電車、お酒など、私の好きなものをよく取り上げてくれるので、毎週見ています。その番組中に、「空耳アワー」というコーナーがあります。視聴者に投稿してもらった「洋楽の曲の中で日本語に聞こえる部分」に馬鹿馬鹿しい映像を付けて紹介するというものです。
 単純に見ても面白いのですが、合唱を始めてから見方が変わりました。歌詞を正確な発音で歌うことが難しいということを思い知らされたからです。
 
 練習をしているときに、「何を言っているか全然聞こえない」、「子音が聞こえず、『ア』とか『ウ』と言っているだけ」という指摘を受けることがあります。 
 曲の歌詞が聞きとれなくなる理由として様々なものが考えられます。
・そもそも発音が不正確である。
 言語によっては、日本語にない発音があります。
・テンポが速いために、舌が回らない。
 速いテンポの曲でうまく発音できないと、つい急いでしまって、他のパートや伴奏と合わなくなることもあります。
・子音が聞こえない。
 言葉は、母音と子音に分かれており、音程を付けられるのは母音だけです。そのため、子音をうまく飛ばせないことがあると思います。

 「じゃあ、日本語の曲なら、何の苦労もなく発音できるの?」と思う方もいるかと思います。しかし、演奏会で日本語の歌詞の曲を聴いても、何を歌っているのか、分からないことがあります。私も、高校の合唱コンクールで「落葉松(からまつ)の秋の雨に〜」という歌詞のある曲を歌ったのですが、よそのクラスの人から「『あらまつの』に聞こえたよ」と言われたことがあります。空耳アワーでも、英語を母語とする人から「マイケル・ジャクソンの歌は英語を母語とする人でも聴きとりづらい」というコメントがありました。

 このように、歌を歌うに当たっては、歌詞を正確に発音することが難しいわけですが、歌詞を正確に伝えてこそ作曲者が表現しようとするものを伝えられるわけです。そういうわけで、歌詞を正確に発音する練習は、正確な音程で歌う練習と並んで重要になってきます。私たちの団では、ヨーロッパの言語が得意な団員が発音の指導を行っており、また歌詞を付けて歌う前に何度も繰り返し歌詞を読み上げる練習をします。また、譜読み・リズム読みといって、音程を付けずに正確なリズムで発音をするための練習を行います。私は、大学までの英語教育を通して発音に苦手意識を持っていましたが、それでも何とかやっています。

 これで、あなたも空耳をより一層楽しめる…かなぁ?

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