フィルハーモニック・コーラス ブログ

世田谷区で活動する20~30代中心の混声合唱団 フィルハーモニック・コーラス

「間違えても大丈夫」って本当ですか?

私たちの合唱団では、「楽譜が全く読めない初心者の方でも大丈夫!」、「間違えてもいいからどんどん歌おう!」ということをよく言っています。「本当にそうなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、本当にそうなのです。もちろん、楽譜が読めたに越したことはありませんし、勉強する機会もできるだけ設けています。しかし、中にはほとんど読み方が分からなくても、みんなで歌うことを繰り返す中で音程やリズムを感じ取っていく団員もいます。例えば、こんなことを言う団員もいます。
白い丸が付いた音は長い(2分音符や全音符のことでしょうか)。
塗りつぶされていると短い(4分音符より短い拍の音はすべて塗りつぶされています)。
線のないところに丸が付いているときは気持ちがいい((五線譜のない上の部分の高音を出すことが楽しいようです)。
 かつて、巨人軍の4番を務めていた長嶋茂雄さんが「どうしたらうまくボールを打つことができるようになるのですか?」と聞かれて、「来た球を『ガッ』と打つんだよ」と答えたという伝説がありますが、スポーツのフォームや歌といったものなどは、理屈を超えて体得することができる人がいるようです。
「じゃあ、歌えるかどうかは素質に左右されるの?」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはないと思います。コツコツと努力を積み重ねた結果、楽譜に書いてあることをきちんと理解しながら歌えるようになった団員もたくさんいます。

もう一つの「間違えてもいいからどんどん歌おう」の方もエピソードには事欠きません。例えば、
・3回連続して、人よりも1小節早く歌いだしてしまう団員。
・「この曲をかつて歌っていたときは別のパートだった」という理由で、いつの間にか別のパートを歌ってしまう団員。
・同じメロディーを繰り返し、歌詞だけが違うところで、前の歌詞を繰り返して歌ってしまう団員。
などなど。そして、こういうミスをする人ほど声が大きいことが多いようです(むしろ、「声が大きいから間違っていることが分かる」と言う方が正確かもしれません)。でも、最初から完璧に歌える人なんて、プロの声楽家を含めてもそうそういません。ミスを繰り返しながら、歌を覚えていくのです。

 このように、楽譜があまり読めない団員もいますし、練習に間違いはつきものですが、合唱団全体としてうまく歌えるようになるのは、やはり、団員同士の支え合いの力が大きいと思います。楽譜の読み方や音楽理論を正確に理解していなくても、間違って覚えていたとしても、同じパートの仲間を中心に助け合うことで、音楽を創り上げていくことができるのが合唱の醍醐味だと思います。もちろん、一人一人が正確に歌えるように努力していくことは大事ですが、大勢で助け合い、支え合うことで一人では味わうことのできない喜びを得られるのです。支え合うメンバーが増えていけばいくほど、歌を覚えていくことが楽しくなってきます。これをお読みの皆さんも、一緒に歌うことを通して喜びを共有しませんか。
 
 ちなみに、前述の「3回連続して、人よりも1小節早く歌いだしてしまう団員」というのは私のことです。これでも入団して3年目で徐々に古株になりつつあるのですが、まだまだ努力が足りないようです。


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