フィルハーモニック・コーラス ブログ

世田谷区で活動する20~30代中心の混声合唱団 フィルハーモニック・コーラス

ベートーヴェンの生涯を学ぶ

 5月の演奏会で歌う「合唱幻想曲」の作曲者ベートーヴェンは、私たちの設立理念にも登場する作曲家。演奏会本番を前に、ベートーヴェンの生涯を学べる本をもう一度読み返してみました。
 1冊目は、青山やよひ『ベートーヴェンの生涯』(平凡社新書)。

ベートーヴェンの生涯 (平凡社新書)

ベートーヴェンの生涯 (平凡社新書)

 生い立ちから晩年までを時代順に追って、平易な文体で解説しています。新書なので手ごろに入手できる本ですが、最新の研究動向についても取り上げられており、できる限りベートーヴェンの真実に姿に触れようとする筆者の姿勢が見えてくる本です。
 
 もう1冊目は、ロマン・ロラン著 片山敏彦訳『ベートーヴェンの生涯』(岩波文庫)。
ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)

ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)

 1冊目とタイトルが同じですが、こちらは20世紀前半に活躍したヨーロッパの文学者ロマン・ロランが著したものです。
 こちらの方は、ベートーヴェンの生涯を客観的に紹介するというよりも、ロマン・ロランが自分なりのベートーヴェン像を描いた作品です。この本が書かれた時代は、第一次世界大戦が終わって平和な時代が訪れたのもつかの間、ファシズムが台頭し、再び戦争の足音が聞こえていました。このような時代の中で、彼はベートーヴェンに人類の理想を見出し、生きる支えとしたのでした。
 出版年が古い本ですので、現在の研究では信ぴょう性が薄いとされている証言も紹介されています。しかし、音楽芸術を追求する「楽聖」に触れることができる点で、価値を失っていない本だと思います。また、ベートーヴェンが難聴の苦しみを記した「ハイリゲンシュタットの遺書」やさまざまな書簡なども収録しているので、ベートーヴェンの思想の一端を知ることができる上でもよい本だと思います。
 
 今度の演奏会では、プログラム中にベートーヴェンの生涯について紹介するページを設けることになっていますが、そのページの作成に当たってもこれらの本を参考にしました。
 これらの本を読むだけでも、ベートーヴェンがひたむきに自分の理想とする芸術を追求しようとしたことが伝わってきます。そんなベートーヴェンが「合唱幻想曲」によって何を表現しようとしたのか。それをじっくりと考え、自分のものにした上で、お客様に伝わるような歌を最後の最後まで目指していきたいです。

 フィルハーモニック・コーラス 第3回演奏会特設ページはこちら
 http://www.ph-ch.com/sp/index.html
 チケット申込受付中です。

にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
★「いいね!」と思ったら、こちらもワンクリックお願いします♪